『指導は愛から』への想い
指導は家の建築に似ています。
立派な家でも土台が不安定ならすぐに崩れます。
指導の土台は愛情であり、真の指導者は選手へ愛情を注ぐ重要性を深く理解し、強くしっかりとしたチームを作っています。
実は、指導者は同じような悩みを抱えています
指導者に悩みを聞いてみると、この4つに集約することがわかりました。
そして、この全ての悩みをいっぺんに解決する方法を見つけました!
キーワードは『信頼』
この資料はなに?
今回参考にした
・コミュニケーション戦略
・スピード・オブ・トラスト
という書籍だよ!
コミュニケーション戦略
- 指導者と選手の関係が良好だと選手のパフォーマンスが上がる
- 両者の関係が不良だと選手のパフォーマンスが下がる
- 24週間で関係の改善が見込まれ、パフォーマンスに影響を及ぼした
この実験は『指導者と選手の関係性がパフォーマンスにどのような影響を与えるか』という実験で、関係が良好だとパフォーマンスが向上し、不良だとパフォーマンスが低下したというわかりやすい実験結果です。
実験結果から
『信用が高まるほど指導者のアドバイスを受けられるようになる』と書かれていましたが、これは自分に置き換えても当然のことで。
同じアドバイスを好きなAさんと嫌いなBさんからされたら、Aさんに対しては「なるほど!やってみます!」ってなるけどBさんに対しては「うっせ」ってなるでしょ?
#僕はなります。
先ほども書きましたが選手も嫌いな指導者からいくらアドバイスとしては正当なことを言われたとしても、そもそもアドバイスを拒否しているので意味がないわけですよ。
スピード・オブ・トラスト
- 誠実さ×意図×力量×結果の合計値が信頼となる
- なにか一つでもかけていたら信頼は生まれない
・お医者さんが誠実で意図があっても、力量がなければ信用できない - 足りない項目を自覚して改善する
信頼性の四つの核とは、誠実さを根っこに据え、意図・力量・結果を掛け合わせた合計値が信頼となり、何か一つでもかけていたら信頼は芽生えないということです。
高校生132名にアンケートを実施
これは何のグラフ?
高校生132名に
・これまで嫌いだった指導者はいたか
というアンケートを取りました。
結果はご覧の通り
・76.5%の選手が
・指導者が嫌い
と、回答しました
これが現実です。
僕も含め指導者は選手から嫌われているそうです。
#まずは受け入れるところからはじめましょう
このグラフは?
指導者の事が嫌いな理由ですね。
要は98%の選手が指導者の事を嫌いな理由として『人間力』を上げています。
アンケートの中には
選手「こっちが挨拶しても挨拶を返さない」
選手「いつも怒っていて笑っているところを見たことがない」
選手「レギュラーだけ贔屓をして、俺は3年間ボール拾いだった」
など、辛辣な回答が寄せられていました。
『信頼』のまとめ
選手が言う事を聞かないのは
あなたとの間に信頼関係がないからです。
何度も同じことで怒るのは
そもそもあなたの話しを選手は聞いていません。
だから、空回りして、チーム運営が上手くいかず、自分だけが一生懸命という錯覚に陥るわけですね。
コミュニケーション戦略の実験結果でもありましたが、人間は嫌いな人の言う事は聞きません。
それが正しいことを言っていたとしてもです。
チーム内に何かしらの歪みやトラブルがある場合は全て指導者と選手との信頼関係が出来ていないことに収束するのではないかと考えています。
まずは、指導者たるあなたが変わる以外に健全なチーム運営は行えないという事を深く理解しなければなりません。
信頼関係の構築は今からでも遅くない
コミュニケーション戦略でもありましたが、選手からの信頼関係を構築するためには専門家の指導の下、6か月間で改善傾向にあるとのことです。
まずは、youtubeを見て何となくの雰囲気を捉えることから始めましょう!
#この動画は60分講義の大事な部分だけを切り抜いた簡易版なのでサクサク見れると思います!
経歴
- 19歳:コーチ赴任
- 21歳:北海道大会獲得(県2位)
暴君時代
僕がコーチに就任したときはチームが機能していなくて、選手が荒れ放題でした。
生活態度は悪いし、学校からは呼び出しくらうし。本当に大変でした。
それを一生懸命にバレーボールに集中させるために、当時の僕にはスパルタしか選択肢がなかったので、今ではコンプライアンスに引っ掛かる事を山ほどやってきました。
ただ、それは全て選手の為であり、悪いことをしているとは一ミリも思っていませんでした。
チーム崩壊
僕は選手の為だと思ってやっていたことが、選手・保護者の視点から見るとそうでもなかったんですね。
後から知ったことですが、入部を検討している人たちに僕の悪口を保護者会が率先して流したんですよ。
だから、当然新入部員は入ってきません。
今まで勝ててたので保護者の怒りが表面化していなかっただけで、チームが弱くなると、これでもかってくらい人格を攻撃されました。
そりゃ、もう、凄かったです。
最終的には部員は3名にまで減りました。
仁君時代
それから、とにかく心理学や経営学の論文や書籍を読みまくりました。
バレーを教えるのには自信があったので、それ以外の所が問題だと思ったからです。
勉強したことを一つ一つ選手に試し、保護者からの評価をいただきながら徐々に指導方針を変えていきました。
その結果
・U-12:日本代表に2名輩出
・全国大会/九州大会に出場
・元男子日本代表コーチ:ブルーノと指導仲間
になることができました。
大事なことは
僕の軸は変えていないことです。
未だに勝利至上主義のスパルタですし、言葉も強いです。
ただ、その過程。
選手への伝え方や信頼構築方法を変えていったってことです。
ぜひ、あなたも自分の軸を変えずに選手との関係を構築していきましょう!